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いつしか添い寝をするようになった双子の姉と【前編】

2018/ 05/ 31


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俺には2人姉がいるんだけど、その姉ってのが双子なんだよね。でも性格とか全然違うんだよ、やっぱ。
双子の姉の方は高校卒業したら東京の大学にパッパと出ていって、最近じゃあまり会う事も無くなって
いたんだよね。もう一人の姉は凄く大人しくて、弱々しいんだよ。背は高いんだけど、なんか虚弱っぽいんだ。
だから活動も地味で、家にいる事も多いんだよね。酒も飲めないみたいだし、夜出掛ける事も少ないし。






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俺は彼女等の2つ年下で、地元の大学生なんだけど

この前ビックリする出来事になったからここに書こうと思う。

夜バイトから帰って風呂入った後、自分の部屋に行き

テレビを観ていたら突然姉が入ってきて、「スウェット貸してくれ」と言う。

姉たちは背が高く170センチもある。

俺の身長が172センチだから、サイズは大して変わらないんだよ。
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でも驚いたのは姉が俺の部屋に来たこと。

そんなに普段話す事もなくて、コミュニケーション取っていなかったから

突然の部屋訪問と、「スウェット貸してくれ」と言う短い会話で俺は

戸惑ってしまい、「あぁいいよ」と返すのが精一杯だった。

俺がスウェット出している間、姉はベッドにちょこんと座って感心無さそうにTVを観ていた。

顔的にはかなりな線なのだが、どーも暗いと言うか覇気が無い。

まだ20代前半なのに落ち着きすぎていると言うか、何と言うか・・・。

黙っていたかと思うと、いきなり、「寒いね」とか言ったりする。

頭いいのに、なぜこうなのか、弟の俺でも全くわからん。

もう一人の姉はいかにも今風なんだけどね。

とりあえずスウェット出して渡した。

出て行くのかと思ったら、どうやらまだいるらしい。

相変わらず感心なさげにTVを観ている。

そこで俺は聞いてみた。

「姉さんどうしたの?なんかあったの?」

それに対する姉の答えは曖昧で良くわからない。

視線をあまり合わそうともしないし、一体この人は何がしたいんだろうと思っていたら

これまた突然、「ヒロは女性と寝た事ある?」なんて聞く。

「え?」と言ったきり俺は固まってしまった。

この時点で彼女はいなかったが、とっくに童貞は捨て

大学生活はそれなりに満喫している。

俺が固まってしまったのは、なぜ姉が突然そんな事を

言うのか全く理解できず、真意を掴めなかったからだ。

でもとりあえず、「うん、寝た事はあるよ」と正直に答えておいた。

それっきり話も弾まず、って言うかほとんど会話せず

2人で意味もなくTVを観ていた。

そのうち姉は自分の部屋に引き返して行ったのだが

スウェットは俺の部屋に置いたままだった。

(一体何しに来たんだろう?)

その時は不思議に思っていた。

次の日土曜の夜、驚いたことに姉がまた部屋にやって来た。

中学時代くらいからほとんどと言っていい程まともなコミュニケーション

取らなかった我々だったので、これは驚異的な事と言うか、普通ではない事だった。

お互いの存在にあまり強い関心を持たない家族で

親とも大して口を聞かないし、もう一人の姉ともそれほど密に会話した覚えもない。

でも別に嫌いと言うわけではなく、ただ関心が薄いという感じだ。

再び部屋にやって来た姉は、またベッドにちょこんと座りテレビを観始める。

全く訳がわからない。

でも嫌と言う程でもないので、お菓子を出してやり

ウーロン茶をグラスに入れてあげた。

「ありがとう」なんて言いつつ、ニコリと笑ったりする。

改めてマジマジと顔を見て見ると、いい顔立ちだと思う。

我が家は母親が整った顔で、父親はごく普通の顔だ。

その母親の血を引いたのだろう、白いサッパリとした顔が魅力的だ。

もう一人の姉は化粧が濃いから素顔は良くわからん。

ただ、前にも書いたが2人とも背は高い。

これは父親の血を引いたらしい。

俺は特徴もない顔で、悪くも良くもないといった顔だ。

意味も無く、あまり会話も無いまま時間が過ぎて行き

いつ姉さんは部屋に帰るのかなぁ、なんて思いつつ

それでも何も言えずにいると、眠くなってきたらしく、しきりにアクビをしている。

今日も来ただけで帰るのかなぁ、一体何がしたいんだろうと不思議に

思っていると、なんと姉さんが俺のベッドに入り、寝ようとするではないか!

俺は寝ぼけているんだと思い、声を掛けた。

「姉さん、ここ俺のベッドだよ、眠いなら自分の部屋行きなよ」

そう言った俺に姉さんは答えた。

「最近良く眠れないの、だからここで寝ても良い?」

返答に困ったが、もう寝に入っている姉を追い出すことは出来なかった。

そのまま姉をベッドに寝かせ、俺は押入れから布団を出そうとした時

姉が言った台詞がこの後我々の関係を一変させる事になる。

「何で布団なんて出すの?」

そんな事を無邪気に言う姉。

「え、だって姉さんベッドで寝ているから」

「眠れないから横に寝て欲しいの」

「え、えーと、横って一緒に寝るって事?」

「うん、そうだよ」

何の躊躇いもなくこんな事を言う姉は

会話も無くTV観ていた時の姉とは別人の様だった。

こうして我々は時々一緒に寝るようになったのだが

初めに感じた隣に姉が寝ているという違和感は

日数が経つに連れ薄れていったのである。

そのうち姉が隣りで寝ているという事が

当たり前と言うか、逆に隣で寝ていないと普通ではないという状況になった。

しかし、我々はただ一緒に寝ているだけで

特に何をする訳でも求める訳でもなかった。

姉を女として考えるという事もなかった。

だが、やはり姉弟とは言っても男と女。

ある夜、ほんの小さなきっかけで2人は一線を越えてしまうのである。

ある冬の寒い日、いつもの様に一緒に寝ていた我々は

地震で夜中に起きてしまった。

姉ではなく、俺が地震に敏感で、パッと起きてしまうのだ。

短い時間の揺れだったんだろうが、俺には結構長い時間に感じ

しばらく眠れずにいると姉が、「どうしたの?」なんて言いつつ起きてしまった。

「いや、今地震があったんだよ。大した揺れではなかったんだけどね」

俺達はしばらく揺れていないという事を確認し合い、再び眠りに就くのである。

ここで姉がちょっと信じられない事に、俺を軽く抱き締めてくれたのだ。

とっさの事にまた固まってしまった俺だが、前のように戸惑いはあまり無かった。

ただ抱いてくれるままに温かい姉の身体に身を任せていた。

当たり前の事だが、姉の温かさは今まで付き合ってきた誰の温かさとも違う。

何か後ろめたいような、それでいて待ち望んでいたような

そんな不思議な感情なのである。

説明しようにも、複雑な感情なのでどうにもならない。

とにかく俺達は身体を寄せ合う様にして寝るようになったのだ。

両親とは寝る階が別だったせいもあり、特に警戒もせずに

毎日姉の体温と仄かな香りを楽しむようになった。

ただ、恋愛感情とか肉体に対する欲というのがあまり湧いてこないのは

やはり血の繋がりだからだろうか。

一線を越えてしまえば男と女になるのだろうが

柔かな胸に触れても、触れるに任せるだけであった。

姉の方も、一緒に密着して寝る以外

それ以上の行為に及ぶ素振りもないようだった。

しかし、やはり男と女は姉弟であっても男と女らしい。

ついに一線を越えてしまう日がやって来たのだ。

雨が降って、前の道を通る車が水飛沫を上げる音がやけに聞こえる夜

もういつもの事と言えるようなくらい普通の事となってしまった

姉と一緒に寝るという行為の中、2人は結ばれてしまったのだ。

ベッドに入り、さぁ寝ようかと電気を消した後、お互い軽く抱き合い

いつもの体勢で寝ようとした時、どういう訳か姉の着ていた

パジャマが捲れ上がり、着衣越しの感触しか知らなかった

肌の温もりを知ってしまった。

さすがの俺もこれには驚き、そしてスイッチが入ってしまった。

暗くて表情は判らなかったが、姉は無言でパジャマを直そうともしない。

お互い口を聞く事もなく、静かに行為に入っていくのである。

髪を撫で、首筋に手を滑らせ、姉の感触を確かめる。

続く


            
                                  

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